知恵袋 | 提灯にまつわる話

あまり見なくなった提灯

提灯というと、最近は、あまり見なくなりました。40年程度前は、まだ、頻繁に見ましたけどね。蛍光灯が発達し現在では、実用として意味がほとんどありませんから、仕方がないことです。ただ、提灯は、インテリア的な意味で、使われるようです。

たとえば、飲食店などで、店の雰囲気作りに使われているところがあります。すし屋、焼肉屋、焼き鳥屋さんなんかですね。私がよく行くすし屋さんも、店の中にたくさん提灯を置いています。店の雰囲気が、昔っぽくなって、いい感じになりますよ。実際に、中で火をともすのではなく、提灯自体を飾り的に置いているわけですね。

私がびっくりした使い方は、結婚式場のテーブルに名前入りで、置いてあったことですね。指定座席になっているので、書いてある名前の席に座るんですよ。しかも、その提灯、記念に持って帰るんです。今でも、私の家では飾っています。これ、びっくりしたけどすごくいいので、感心もしました。

要は、提灯も使いようです。中で電球をともしたりすれば、さらに雰囲気が出ますよ。私の町では、夏になると、町内会の人たちが「火の用心」をして、夜に町を回っています。そのとき、先頭の人が電球の入った提灯を持って歩いていますね。それを見ると、夜回りだなってわかるんです。この使い方もいいよなって感じましたね。

雰囲気を高める提灯

提灯と言えばいろいろなものがあります。夏祭りとか盆踊りの会場に行くと、たくさんの提灯がぶら下がっていて、お祭りの雰囲気を高めてくれます。色とりどりのカラフルなデザインを見ていると心がワクワクしてしまうのは、日本人はお祭り好きだからでしょう。

そんな提灯にもいろいろな形があります。丸いもの、細長いもの、楕円のものなどです。それぞれ、使われ方があるようです。お祭りにたくさん使われているのは丸かったり細長かったりします。

あの提灯の光はとてもやわらかく、確かに一個だけではそんなに明るくはありませんが、あれがたくさんあると、けっこう明るくなってお祭り会場がにぎやかになりますね。

また、提灯は観光地でも販売されています。お土産用に作られたミニサイズで、観光地の名称とか建物とか山や湖やいろいろなものの名前やイラストが描かれています。それも日本画のような独特の描き方で表現されています。各地へ旅行へ行く人は記念に必ず提灯を購入しているようです。そして車や自宅にたくさん並べているようです。

僕は提灯の照明器具がほしいと思っています。家の廊下が吹き抜けになっているので、その部分に大き目の和紙でできた提灯をぶら下げて見たいと思っています。繊細で独特の形が、興味をそそりますね。日本人の文化として、海外の旅行者からも人気モノです。

提灯がある飲み屋

提灯がある飲み屋に最近行っていません。というか、飲み屋に行っていません。飲むのは本当は好きなのですが、近くにあった提灯付きの飲み屋が道路整備で無くなってしまったのです。

本当は飲むの好きなんですよね。いわゆる赤提灯というのですか。そういう所で飲むのは大好きです。そこで日本酒をぐっと熱燗でってこの時期だと冷やですね。

やっぱり提灯のある飲み屋では日本酒だと思うんですよ。もちろん焼酎も良いのかもしれませんが、日本酒党にとっては何が何でも日本酒。日本酒と一緒につまみをいただけば、もうそれで至福の世界。バーなども良いのかもしれませんが、日本人ですからやっぱり日本酒なのです。

そういえば、何で赤提灯なんでしょうね。そのあたり詳しく知らないので分からないのですが、ただ、赤提灯を見ると無性にお酒を飲みたくなります。というよりも、お酒が呼んでいるんです、きっと。

最近は国内産の食べ物だけをそろえた緑提灯というのもあるらしいですが、まあそれはそれで良いと思います。美味しく安全に食べて飲む事が出来ればそれでよいのです。食べ物屋で危ない品を出す方がやっぱり間違っていますよね?ああ、そんな事を考えていると飲みに行きたくなりました。ちょっと遠くでも、赤提灯のある店に行ってこようかな。

昔ながらの行事には提灯が

提灯にまつわる話ならお盆のシーズンがピッタリですよね。僕は子供の頃は毎年夏休みには両親の田舎に帰っていてお盆を迎えるにあたり提灯とか手足のつけたナスやキュウリなんかをせっせと用意した思い出があります。

まあ正直なところ提灯を飾る意味とか何故ナスやキュウリに手足を付けるのかなんて全然理解してなかったんだけどなんとなく厳粛なムードの中意味も分からず畏まってたような気がするなぁ。

あと大学生の時に祖父がなくなり、その時お盆の一回忌があったんですよ。その時は提灯に火を灯して 皆で交代で寝ずの番をしました。といっても僕が任された時間帯は22時~24時と普段でも全然起きている時間だったし、さらに言ってしまえば、部屋の中で提灯の火が消える心配なんてほぼなかったんだけどまあ形式みたいなものですね。

昔ながらの行事に提灯はよく登場しますよね。ひな祭りのボンボリも今はほぼ100%電気なんだけど、アレも形は提灯ですよね。まあ僕はボンボリよりもアラレや菱餅の方に関心が高く 雛人形よりひな祭りに食べるチラシ寿司の方が好きだったんですけどね。でもまあ雛人形も僕が子供の頃は毎年出していたなぁと今思うと懐かしく感じます。僕ら3人兄弟がそろいもそろって30歳過ぎても結婚してないのはもしかして雛人形をしまい忘れたからでしょうか?3日を過ぎて飾っていると嫁に行き遅れるって噂がありましたよね。

色とりどりの提灯

提灯と言えば、私は実家に住んでいる姉を連想します。なぜなら、姉は、色々な所へ行くと、提灯をよく買っていたからです。そして、姉の8歳年下であるワタシは、「すぐに壊すから」という理由もあって、一度も買って貰えませんでした。

さて、昔の実家の姉の部屋には、沢山の提灯が飾られていました。色とりどりの提灯で、これまた色々な地名も書かれていました。

そして、今から16年ほど前、姉が結婚した時に、その提灯は、姉の部屋から消えていきました。捨てたのか、新居に持っていったのかは分からないのですが、とりあえず、結婚してから、いつの間にか、提灯は消えていきました。

そして、その結婚から7年後。姉達と同居することになり、家を建てたのですが、昔あった地名が書かれている提灯を姉が持ってきたのかどうかも、私は知りません。残念ながら、私と姉はそれほど仲が良くないので、姉にその事を聞くという事は、私は出来なかったりします。

今度の週末に、実家に行くことにしています。姉に直接は多分聞かないと思いますが、姉たちの部屋によく出入りする母に、提灯はどうなったか、聞いてみようと思います。物持ちが良い人なので、残しているのかなぁ?捨ててしまったのかなぁ?子どもに渡したのかなぁ?

提灯の役割

提灯の役割について、今は幾つの人間から理解しているのだろうか。

提灯は、お墓参りに行くときの道中、霊魂が迷わないための気遣いだと、それを聞いたのは宗教の講習会でも学校の授業でもなく、実際のお墓参りの際だった。ということは、提灯でお出迎えするのは、より自分達に近い先祖の霊なのだろう、と、より安心感を持って理解していたのは、感覚で身につけるような、自然なものだった。今は、お盆様での家庭に於ける一連の作業も、簡略化されたところと全くそうでない、"心"を大事に込めたものと、分かれてしまい、「こういう感覚で先祖を感じる」ことを知らない人は確かにいるだろう。けれども、私にとってそれは当たり前の感覚で、"頭"を使うことでないのに、ある種の"知恵"のような、身についてしまった“考え方”のようなものとして残ってしまい、幼少の頃の思い出の一部となって、それとなく在る。

お墓参りに行く道々、昼間でもお墓に入って行くのは、子ども心に怖い。「この提灯でね、お盆様を迎えに行くんだよ。お盆様が、迷わず家に戻って、また帰れるようにね」という、とても抽象的な言葉の中から、子供心とは面白いもので、「う~ん、そうなのかな、でも!自分のおじいちゃんかおばあちゃんのお母さんとかなんだ。怖くない、怖くない。お線香もあるし、お花も・・・集中して、集中して」とか、「待てよ。お家の霊が提灯について来る?ってことは、他の霊がうようよいるのか・・・じゃ、自分家の霊が邪魔されるくらい怖いのかな・・・それともお墓だから、動物のもいるのかな」などと、考え続けているうちに、終わって家に着いてしまう。それが、毎年毎年繰り返されるうちに、「家の霊は、守ってくれるっていうし、とりあえず怖くない。お父さんとお母さんの、もう会えなくなっちゃったご先祖だから・・・こんな顔の人かな?」なんて、機会があると思い始める。

こういうのを、信仰心とか日本人的思考とか、そう言っていいものかしら?そうは言うつもりは無いけれど。ところで、"提灯"は「肝だめし」にお墓を使って“開催”される時に、よくグッズのように使われる。これって、そうゆうことしていいの?逆か何かじゃない?って、近年になって思うことがある。TVなど見ながら。でも、提灯がわざわざ燃えやすい紙で出来ていて、大きいのから小さいのまで買いに行くと有って、小さいのは終わると畳めたりして案外便利。であるからして、グッズであることに変わりは無さそうなので、細かいコトを指摘するのは、自分が書き出しの部分の頃より子どもになってしまうので、やめにしている。そこから、材質や形についてキチンと調べ始めると大人になるのかしら?それを今でも誰かに聞きたい。


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